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2019-02-07

下地の家

■ concept
 姉川の戦いで歴史の舞台となった姉川河口付近に計画された戸建住宅です。建主は30代初めのご夫婦と三姉妹からなる5人家族であり、日常的にバーベキューやキャンプなどの外遊びを趣味とするアクティブなご家族です。
 前面道路を挟んだ南側には姉川左岸揚水場の緑地が広がり、さながら公園のような様相を見せており、 またその先には湖岸道路越しに琵琶湖の湖面が広がっています。無論、これらへの関係性を拠り所とし計画を進めることが妥当だと考えました。
 居住のメインとなるLDKは2階に設け、眺望に必要な高さと道路からの距離を確保し、開放性とプライバシーの両立を図りました。また屋上には切妻屋根を切欠く形で琵琶湖を望むデッキを設け、外遊びの場となるよう計画しました。断面計画ではアプローチレベルに設けた床下収納による段差を基に、家全体を南北に分割したスキップフロア形式とし、北側のリビングからも緑が望める計画としています。大波鋼板を仕上げとする外断熱を採用し、外壁下地である構造用合板を内装仕上げとすることで、棚などの設置が容易に行えるものとし、住まい手が自ら手を入れて更新できる余地とコストの削減を図っています。本物件では魅力ある周辺環境を軸に、動的な暮らし方が提案できた事例と考えます。

■ design specifications
所在地:滋賀県長浜市   用途:戸建住宅
構造:木造 2 階建て      工事種別:新築工事
面積:286.56 m²       延べ面積:132.48m²
施工:株式会社コージーズ 撮影:沼田俊之

 

 

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